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<ヘルスハイライト>No.1 体内時計と代謝が相互に関連

ヒトの概日(サーカディアン)時計と代謝の調整に重要な役割を果たす物質が、米ノースウェスタン大学(イリノイ州エバンストン)およびワシントン大学(セントルイス)医学部の研究者らによって特定された。概日時計は、食事や活動、睡眠の1日周期(約24時間)を支配する。 

米ノースウェスタン大学医学・神経生物学・生理学助教授のJoe Bass博士らは、概日時計と代謝が関連するという今回の知見によって、高齢者に多い概日リズム障害に対する理解が深まるとともに、この物質が交代制勤務や肥満、糖尿病によって生じる概日リズム障害に関連する代謝障害の治療薬開発の新しい標的となりうるという。 

米科学誌「Science」オンライン号に319日掲載された今回の研究は、実験用マウスを用いて実施したもの。研究の結果、概日時計遺伝子が、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の産生を強力に調節することが判明した。NADは加齢や代謝、寿命の重要な調節因子である酵素SIRT1の活性を調節する。 

Bass氏は「NADSIRT1が"分子スイッチ"として、概日時計と代謝系の調節に作用するという発見は、加齢、代謝、および概日時計の相互間での関連性の理解を深めることになる。これは、細胞環境や栄養状態の変化と体内時計の変化とを関連づける重要なつながりの1つである」と述べている。 

また、Bass氏らは、NAD濃度は動物の体内時計によって変動することも発見。これは概日時計機構のコアの一部ではない発振器(oscillator)、すなわち"代謝発振器"の存在を示す初めてのエビデンスでもある。 

共著者である米ワシントン大学発生生物学准教授の今井真一郎博士は「NADは代謝速度をコントロールし、1日周期を決める体内の必須成分である。これに異常が生じれば1日のリズム周期も乱れ、重大な疾患を生じたり、加齢の過程に影響が及ぶ可能性がある。この物質とその経路(pathway)を維持することが非常に重要である」と述べている。

HealthDay News 319日)

 

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=625183

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