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<今日のニュース>No.2 米国初の顔面移植患者が会見

HDN配信画像5.14 No2顔面移植.jpg米国で初めて顔面移植を受けた患者が、会見で手術の詳細について明かした。オハイオ州に住む46歳の女性Connie Culpさんは、2004年に夫に顔を銃で撃たれ顔面の大部分を失った。AP通信によると、この銃撃でCulpさんは鼻、頬(ほお)、口蓋(こうがい)および片目を失い、残されたのは上瞼(まぶた)、額、下唇および顎(あご)だけで、気官に挿入した管を通しての呼吸を余儀なくされたという。しかし、米クリーブランド・クリニックのMaria Siemionow博士らにより2008年12月10日に実施された22時間に及ぶ移植手術を終え、Culpさんは新しい人生を手にした。

表情はまだ少しぎこちなく、顔は大きく四角張って見えるものの、今後さらに手術を重ねることにより外観を向上できるという。今では話すことや微笑むことができ、匂いや味を感じることもできるようになったCulpさんは会見の席で、「私よりも、私にこの顔を与えてくれたドナー(臓器提供者)の家族を重視してほしい」と感謝の意を述べた。ドナーの女性については一切情報が公表されておらず、死因も明らかにされていないが、Culpさんの移植前と移植後の写真を見てドナーの遺族は感動しているという。

AP通信によると、今回の顔面移植は世界では4例目であり(1例目は2005年にフランス人女性で実施)、これまでで最も広範囲に及ぶものだという。Culpさんは過去に肋骨の一部から頬骨を作る手術や、脚の骨から上顎を作るなど30回に及ぶ手術を受けたが、今回の手術で顔面の80%がドナーの筋肉、神経、皮膚および血管と交換された。「顔の中央部が完全に失われていたので、従来の方法で再建することは不可能だった」と、Siemionow氏は米NBCテレビで語っている。

Culpさんは2月5日に退院したが、今後も定期的に治療を受け、拒否反応を防ぐため、免疫抑制薬の使用を生涯続ける必要があるという。かつてある子供に「化け物(monster)」と呼ばれたことに触れ、「外観が損なわれ、皆さんのようにきれいでない人がいても、その人に何が起こったのかわからないのだから、見た目で判断しないでほしい」と訴えている。

このほかにも、最近ニュースになった移植手術がある。57歳のJeff Kepnerさんは、米ピッツバーグ大学(ペンシルベニア州)メディカルセンターで米国初の両手の移植手術を受けた。AP通信によると、この手術は同センターで新たに開発されたピッツバーグ・プロトコル(Pittsburgh Protocol)と呼ばれる技術を用いたもので、毒性の強い免疫抑制薬の使用量を減らすことができるという。これまで、米国外で8例の両手移植が実施され、米国では1999年に初めて片手移植が実施されている。
(HealthDay News 5月6日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=626838
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