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<今日のニュース>No.1 終末期治療の選択にビデオが有用

HDN配信画像6.4 No.1終末期.jpg高齢者が終末期にどのような治療を受けるかを選択する際、進行した認知症患者のビデオを見ることが役立つことが、新しい研究で示された。

研究を率いた米マサチューセッツ総合病院(ボストン)のAngelo Volandes博士によると、終末期の治療の決定に患者自身が関与するようになってきているが、疾患やそれに伴う治療がどのようなものかを患者が具体的に想像するのが難しいという問題があるという。「話をするだけでは疾患の経過や選択できる医療措置の全体像を描くことができないことがあるが、ビデオの使用が役立つ可能性がある」とVolandes氏は述べている。

英国医師会誌「BMJ」オンライン版に5月28日掲載された今回の研究では、65歳以上の健康な被験者200人を、認知症について口頭で説明するとともに、進行認知症に関するビデオを見せる群と、口頭説明だけの群とに無作為に割り付けた。その後、面接により進行認知症に関する知識と治療目標について尋ねたほか、ビデオを見た群には内容が不快なものでなかったかを尋ねた。治療目標は、あらゆる手段による延命治療、身体機能を維持する限定治療、苦痛の緩和を最大限にする治療の3つから選択することとした。

口頭説明だけの群では、64%が緩和医療、19%が限定治療、14%が延命治療を選び、3%がわからないと回答。一方、ビデオを見た群では、86%が緩和医療、9%が限定治療、4%が延命治療を選び、1%がわからないと回答した。緩和医療を選ぶ人は、白人、大学卒業者、健康状態がよく健康に関する知識のある人の比率が高かった。6週間後に被験者に選択に変更がないかどうかを尋ねると、ビデオを見ていない群では29%が考えを変えたのに対して、ビデオを見た群で考えを変えたのは6%であった。

「疾患の経過がどのようなものかを患者に知らせるべきではないとの考え方もあるが、患者はビデオを見て不安を感じていない」とVolandes氏は指摘し、心不全、進行癌(がん)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの末期状態についてもビデオの利用が有用であるとの考えを述べている。一方、別の専門家は「ビデオは優れた情報ツールであると同時に、操作ツールでもある」点を指摘し、その影響は強力であるとしているが、「ビデオの内容が公正で客観的なものであれば、非常に優れた教育的ツールである」とも述べている。
(HealthDay News 5月29日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=627538
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