<ヘルスハイライト>No.1 進行大腸癌(がん)には化学療法のみでよい
他臓器に転移した進行結腸直腸癌(がん)患者の大多数にとって、外科手術はもはや最良の治療法とはいえないことが、新しい研究によって示唆され、米オーランドで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次集会で発表された。
結腸直腸癌(大腸癌)は、米国の癌による死因の第2位を占める。ステージIVの転移性結腸直腸癌に対する従来の標準的な治療は、診断後直ちに大腸切除術(外科的切除)を行い、術後数週間にわたり化学療法を行うというものであった。外科手術により、化学療法が有効でないとされる原発性腫瘍の症状や合併症を予防できると考えられていた。
しかし、米メモリアル・スローン・ケタリングMemorial Sloan-Kettering癌センターのPhilip Paty氏は「腫瘍による閉塞や穿孔、出血が生じていないなら、化学療法が最も適していることが判明した。化学療法から始めることで、外科手術による合併症のリスクを避け、すべての疾患部位の治療を遅滞なく開始できる」という。
この推奨は、同センターで6年間治療した進行期の転移性結腸直腸癌症例の93%で、原発性腫瘍を摘出しなかったために起こると予測された合併症が認められなかったという知見に基づくもの。化学療法が進歩し、原発腫瘍と転移腫瘍の両方の縮小により有効となったためにこのように変化したと考えられる。
同氏は「ルーチンで外科手術を行うというのは古い考えによる。臨床症状によって例外はあるが、基本的に手術の必要はない」としている。
(HealthDay News 5月30日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=627574
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