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プレスセミナー「新薬がもたらす価値について」

プレスセミナー「新薬がもたらす価値について」

プレスセミナー「新薬がもたらす価値について」

日時: 2013年10月29日(火)13:30-14:30
場所: 帝国ホテル 本館3階 舞の間

<スピーカー> ゲリー・エム・ワイナー(米国研究製薬工業協会 在日執行委員会 副委員長)
PhRMA東京オフィス(以下、PhRMA)は10月29日、報道関係者の皆様を招き、「新薬がもたらす価値について」と題したプレスセミナーを開催しました。

まず、ワイナー副委員長は、イノベーションを経済成長の要と位置付ける安倍政権を歓迎する意思を示し、製薬産業による革新的な新薬の開発は、日本国民の個々の健康に影響を与えるのみならず、 国家財政や医療予算の負担を減らすこと、また健康な労働人口の拡大は日本の経済成長に貢献し、臨床研究活動の活発化は、科学インフラへ利益をもたらすこと、そして、これらの貢献を最大化するには、医薬品開発を促進する環境を整えていくことが必要であると述べました。

具体的には、イノベーションを支える新薬創出等加算制度の恒久化、イノベーションを阻害する市場拡大再算定の撤廃、外国価格平均調整ルールの再考、また新薬の14日処方ルールの見直しなど、現状の規制を緩和し、医薬品の早期開発を促進するための環境を整備していくことが重要だと述べました。

また、ワクチンに関しては、厳格で科学的根拠に基づいたプロセスによって管理する政策を支持し、日本でも米国予防接種諮問委員会(ACIP)のようなシステムの構築を目指すことが必要であると提案しました。

この他、ワイナー副委員長は、PhRMAが発表した3つの資料について説明しました。
「新薬開発ファクトブック-日本を支える創薬イノベーション」は、PhRMAが独自に日本でまとめた冊子で、日本の患者さんの生活の質に重大な影響を与える12の疾患について、疾患の特質及び、疾患の治療における画期的な新薬の貢献を示し、医療分野に対する投資がもたらすメリットを分かりやすく紹介しています。

「日本における革新的新薬の価値」は、PhRMAの独自調査をまとめた資料で、2008年から2012年に日本で発売された医薬品の中から5つの最先端の医薬品を選択し、それらの社会的・経済的な価値を分析したものです。

最後にワイナー副委員長は、PhRMAが9月25日に中医協への意見陳述資料で発表した、米国・欧州・日本の主要な製薬企業に行った調査に触れ、試験的に始められた新薬創出等加算制度は、その目的として掲げられた医薬品開発の促進とドラッグラグ解消という成果をすでにもたらし始めていると説明しました。

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