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【PhRMA/モーリーン・アンド・マイク・マンスフィールド財団共催シンポジウム】「マンスフィールド-PhRMA 研究者プログラム」5周年記念シンポジウムを開催

【PhRMA/モーリーン・アンド・マイク・マンスフィールド財団共催シンポジウム】「マンスフィールド-PhRMA 研究者プログラム」5周年記念シンポジウムを開催

日時:2018年5月17日(木曜日)
場所:ANA インターコンチネンタルホテル東京


米国研究製薬工業協会(PhRMA)は、2018年5月17日に、モーリーン・アンド・マイク・マンスフィールド財団との共催により、医薬品研究開発に携わる日本人若手研究者の人材育成支援を目的とした「マンスフィールド-PhRMA 研究者プログラム」実施5周年を記念したシンポジウムを開催しました。

同プログラムは、2013年にPhRMA支援のもとにモーリーン・アンド・マイク・マンスフィールド財団が実施している「ヤング・サイエンティスト・プログラム」の一貫として開始。同年より、毎年公募により選出された医薬品研究開発に携わる日本人若手研究者8名を米国に2週間派遣し、米国におけるトランスレーショナル・リサーチや、保健医薬政策、医薬品研究開発、規制状況の分野について学ぶ機会を提供するものです。

当日は、モーリーン・アンド・マイク・マンスフィールド財団 理事の久能祐子氏による挨拶で幕を開け、2部構成のパネルディスカッションが行われました。

前半のパネルディスカッション1では「未来を担う研究者たち:次世代の日本人研究者育成にむけて」をテーマに、本プログラム選考委員でもある山本雄士氏(株式会社ミナケア代表取締役)がモデレーターを務め、過去に「マンスフィールド-PhRMA 研究者プログラム」に参加した5名の研究者(国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科/先端医療科 医長 米盛勧氏、東京大学医科学研究所 国際先端医療社会連携研究部門 特任准教授 湯地 晃一郎氏、厚生労働省 医政局 研究開発振興課 臨床研究安全性確保専門官 桑原宏哉氏、名古屋大学大学院 創薬科学研究科 基盤創薬学専攻 創薬生物科学講座 細胞分子情報学分野 加藤竜司氏、愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学 吉田理氏)がパネリストとして登壇。本プログラムに参加した動機や感想、参加後のキャリアプランなどが紹介されました。
特に、米国では人材の流動性や多様性を含む産官学の連携が高次元で実現されていていることなどが紹介され、トランスレーショナル・リサーチの定義についての日米の認識の違いや、研究者がチームでの成果達成を主導するためにプロジェクトマネジメントを学ぶ必要性などについて、活発な議論が交わされました。

後半のパネルディスカッション2では、2017年に本プログラムに参加した古澤嘉彦氏(国立精神・神経医療研究センター)がモデレーターを務め、「トランスレーショナル・リサーチのインフラと将来性の構築:機会の見極めと課題克服」をテーマに、トランスレーショナル・リサーチに関わる産官学各分野の代表的な立場の方々(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 代表取締役社長 池浦義典氏、山梨大学副学長 大学院総合研究部 先端応用医学講座 融合研究臨床応用推進センター長 特任教授 岩﨑甫氏、日本医療研究開発機構 統括役 泉陽子氏、厚生労働省大臣官房審議官 (医薬担当)森和彦氏、バイオジェン・ジャパン株式会社 代表取締役社長 鳥居慎一氏) をパネリストとしてお招きしてデスカッションを行いました。
限られた時間の中で、研究から臨床に移るまでに様々な課題があることや、ハイレベルな日本のアカデミア研究を効率的かつ安全に実用に繋げるため、患者レジストリをはじめとする基盤整備の重要性などについて意見交換を行い、さらには、リバーストランスレーショナルリサーチ(臨床で得られた知見を基礎研究にフィードバックする研究)の動向など、米国の事例などを交えながら課題克服について議論しました。

約3時間及ぶシンポジウムはPhRMA在日執行委員会委員長パトリック・ジョンソンによる閉会挨拶で幕を閉じました。

なお、本シンポジウムには、医療行政に関わる政府関係者、医薬系研究者、医薬系関連団体、マスメディアなど80名以上の方にご来場いただきました。



【シンポジウム模様】


シンポジウム風景



ベンジャミン・セルフ
モーリーン・アンド・マイク・
マンスフォールド財団 副理事長


久能 祐子
モーリーン・アンド・マイク・
マンスフォールド財団 理事


山本 雄士
株式会社ミナケア 代表取締役


米盛 勧
国立がん研究センター中央病院
乳腺・腫瘍内科/先端医療科 医長


湯地 晃一郎
東京大学医科学研究科
国際先端医療社会連携研究部門


桑原 宏哉
厚生労働省 医政局
研究開発振興課


加藤 竜司
名古屋大学大学院 創薬科学研究科
基盤創薬学専攻 創薬生物科学講座


吉田 理
愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学


古澤 嘉彦
国立精神・神経医療研究センター





池浦 義典
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 代表取締役社長




岩﨑 甫
山梨大学副学長
大学院総合研究部
先端応用医学講座
融合研究臨床応用推進センター長
特任教授


泉 陽子
日本医療研究開発機構
(AMED) 統括役


森 和彦
厚生労働省
大臣官房審議官


鳥居 慎一
バイオジェン・ジャパン株式会社
代表取締役社長


パネルディスカッション1の様子


パネルディスカッション2の様子


パトリック・ジョンソン
PhRMA 在日執行委員会委員長