2025年5月16日、PhRMA Clinical Sub Committee(CSC、PhRMA臨床部会) は、International Clinical Trials Day*(5月20日)を記念して、YORIAILabおよび治験アンバサダーの取組みに関する勉強会を開催しました。本勉強会は、「Clinical Trialに携わる者として、基本に立ち返り、新薬開発の大切さ、臨床試験に携わることの尊さを再認識する機会とする」ことをコンセプトとして、毎年、患者団体や治験に関わる方々の協力を得て、PhRMA臨床部会の主催で開催しています。今年は、「価値ある治療を必要とする人々により早く届ける」ことをビジョンとして掲げ、医薬品の開発に「実りある」患者・市民参画を育てるために活動されているYORIAILabよりお招きした演者の方々に、ご講演、またパネルディスカッション形式でお話いただきました。
本勉強会は350名を超える方に参加いただきました。プレゼンテーションパートでは、疾患を抱えて生活する人々と共に活動するあらゆるステークホルダーがボーダーレスに繋がり、協働する共創の取組みについてご発表いただきました。
パネルディスカッションでは、治験アンバサダーの皆様に、どのようにYORIAILabを知りえたのか、なぜ治験アンバサダーになろうと思ったのか、トレーニングや活動を通してどのような気づきが得られたのか、等の想いを語っていただきました。その後、共創の視点から医薬品開発への更なる取組みへの推進・協働するための意見や具体的な取組みに繋がるアイデア等、PhRMA加盟企業への貴重なメッセージもいただくことができました。
あらゆるステークホルダーがボーダーレスに繋がり、協業・創出する取組みこそが重要であることを確認し、また今後の活動への期待の高さがうかがえる結果となり、International Clinical Trials Dayのコンセプトに合致する有意義な勉強会になりました。
【Agenda】
Presentation | [Speaker] 八木 信高 (YORIAILab) |
Panel Discussion | [Panelist] 池崎 悠 (治験アンバサダー) 林 尚芳 (治験アンバサダー) 前田 真理子 (治験アンバサダー) 八木 信高 (YORIAILab) |
*International Clinical Trials day(ICTD)とは: ECRIN(EUROPIAN CLINICAL RESEARCH INFRASTRUCTURE NETWORK)というNPOが1747年 5月20日にJames Lind医師が現代の臨床試験の基礎となった世界で最初の臨床試験を開始した日を記念して2005年に設定した日。ICTDの5月20日付近には毎年、臨床試験に関する様々なトピックが議論されている。(https://ecrin.org/international-clinical-trials-day-ictdより引用)