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【関連ニュース】第6期「マンスフィールド-PhRMA研究者プログラム」参加者決定

【関連ニュース】第6期「マンスフィールド-PhRMA研究者プログラム」参加者決定

Mansfield Program

ニュースリリース
2018年6月28日



(ワシントンDC) このたび第6期「マンスフィールド-PhRMA研究者プログラム」に参加する研究者8名が決定いたしました。2013年初頭に発足した本プログラムは、医薬に携わる日本の若手研究者8名を米国に短期間派遣し、米国におけるトランスレーショナル・リサーチ、保健医療政策、医薬品研究、規制慣行について知見を広げ、この経験をもとに新たなシーズ創出へと活かす機会を提供するもので、米国研究製薬工業協会(PhRMA)の支援を受けて実施しています。本プログラムに参加する日本の医療・医薬品研究分野に携わる研究者の方々は、9月に2週間にわたってワシントンDC、フィラデルフィアおよびボストンでの会合参加や施設を訪問し、米国におけるトランスレーショナル・リサーチ促進のための医療エコシステムについて理解を深めます。本年のプログラム参加者は、将来活躍が期待される下記の研究者の方々に決定いたしました。

池中建介 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科 助教
川堀真人 北海道大学病院 脳神経外科 特任講師
川原拓也 東京大学医学部附属病院 臨床研究支援センター 中央管理ユニット 生物統計部門 特任助教
小林英介 国立がん研究センター中央病院 骨軟部腫瘍科 医長
増田紘子 昭和大学 乳腺外科 助教
三嶋雄太 京都大学 iPS細胞研究所 日本学術振興会 特別研究員
佐々木裕哉 横須賀米海軍病院 日本人フェロー
富井健太郎 国立研究開発法人産業技術総合研究所
インテリジェントバイオインフォマティクス研究チーム長

マンスフィールド財団副理事長のベンジャミン・セルフは、「このたび第6期スカラーに選抜された非常に優秀な研究者8名は日本における医薬品開発や医療革新に重要な貢献をしています。彼らは、神経変性疾患や希少がんへの新たな治療法の研究開発を含む極めて重要な医療課題に取り組んでいます。本プログラムは、米国医療関係者との情報交換や成功事例の共有、そして米国におけるトランスレーショナル・リサーチ、保健医療政策、規制慣行への理解を深める機会を提供することで、参加スカラーが日本の医療へさらなる貢献ができるよう手助けします。」と述べています。

一行は9月中旬に訪米し、2週間滞在します。現地では米国政府の医薬品研究プログラムの責任者や研究結果を応用へと導くトランスレーショナル・リサーチの専門家など、大規模な医薬品研究プログラムに携わるシニアレベルの専門家との会合を行います。本プログラム参加者は、帰国後に米国研修で実際に学んだ知見や経験を日本の同僚と幅広く共有し、自らの研究に活用、また日本の研究開発政策の改善に寄与することが期待されます。

今回は昭和大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、横須賀米海軍病院の3つの機関より初めてご参加いただきます。今回選抜された研究者8名に加え、過去5回のプログラムの実施により、本プログラムのネットワークは17以上の日本の国立及び私立大学、大学の研究施設からの合計59名に広がっています。また、プログラム同窓生は定期的に会合に参加しており、共同研究の実施や研究グループの創設、新たなアイデアを所属機関に提案することで日本のトランスレーショナル・リサーチの発展に貢献しています。

モーリーン・アンド・マイク・マンスフィールド財団は、米国歳入法501(c)3条によって認可された民間の非営利団体です。マンスフィールド財団は、モンタナ州選出の上院議員、多数党院内総務、駐日米国大使として、その生涯を通じて、米国とアジア各国の相互理解および協力関係を深めることに力を注いだマイク・マンスフィールド大使(1903~2001年)とモーリーン夫人の意志を受け継ぎ、1983年に設立されました。夫妻が米国とアジア各国との関係について抱いた価値観、理想、ビジョンは、財団の交流、政策対話、研究および教育プログラムに受け継がれ、米国およびアジアのリーダー間のネットワークを生み出し、公共政策に影響を与える根本的な問題を探求し、米国のアジアの国々や人々に対する意識向上につながっています。財団の事務所はワシントンDC、東京、モンタナ州ミズーラにあります。